急性腸炎的なものになり、入院していました。
すぐに退院出来ましたが、始めて知ることも多かったので記録。本気で表現が汚いので注意。
・吐瀉物が黒かったら、胃腸で出血している可能性がある(赤色は更に危険かも)
・救急車を呼ぶかどうかを相談できる窓口がある ⇒ 救急安心センター事業
・入院生活で、持ってきてもらって助かった差し入れ
■最初期
・最初は胃腸の違和感から。
・食欲がなくなる。
・おなかを下す(水)。
・黒い吐瀉物を吐く。
・ひたすら胃薬を飲む。
朝からなんだか具合が悪くて、トイレに行ったら薄墨みたいな下痢でした(もはや水)。
食欲がなかったが、実は旅行中で朝ごはんビュッフェだった。貧乏人の悲しい性でたくさん持ってきてしまい、これが決定打になったっぽい。
運転手が僕ひとりだけだったので、なんとかそのまま続行。この時まで周囲には気付かれておらず、幸いにも最終日だったのでお昼ごろにレンタカーを返却。飛行機搭乗前に空港でお昼ごはんを食べることになっていたが、もう一切食欲がなく水だけで過ごす。平気だと思って同席していたが、周囲が食べているものを見ても吐き気がするぐらいになる。
フライトまでの時間、相方にお土産選びを任せて待合所で寝転ぶ。途中で気分が悪くなってきたのでトイレへ。ここで初めて嘔吐したのだけれど、今まで見たことないぐらい黒い吐瀉物が雪崩のように出た。
それで少しすっきりしてそのまま搭乗。とは言え気分が悪いことに変わりはなく、約1.5時間のフライトを耐えられるかどうかのデスゲーム。ひたすら目をつむって寝る、起きるを繰り返してギリギリで戻る。ここまで発熱もしておらず、単に食べ過ぎだと思ってた。
空港ってだいたい自宅から離れてるんで、ここからもけっこう地獄。電車ではなくバスを使ったが、これも約1時間ほど揺られることになり、もはや愛などいらぬ状態に。
いやいるけど。それでもってタクシーも乗り継いでなんとか帰宅した。
■帰宅後(~15時間ぐらい)
・そのまま寝込む。
・熱が出てくる。
・上から下から出る。
・吐瀉物は黒い。
・下痢は水で薄黒い。
相方が気を利かせてくれて、帰宅後すぐに横になった。お互い疲れているし片付けもあるだろうに、布団を整えたり飲み物を置いてくれたり、とても助かった。誰かいるのはホッとするね。
そこから地味に発熱し出した。家についた安心感で気が緩んだのか??
1時間ぐらい悶えながら言いながら横になっていたが、次第に気分も悪くなり、上から下からの要求に耐えかねてトイレとの往復を繰り返す。
出るものは毎回同じなんだけど、不思議といくらでも出る感じ。ここでも食べ過ぎだと思ってるから、「出し切ってしまえや!!」的な感じでめちゃめちゃ吐いた。脱水症状になるのは嫌なので、出しては飲みを繰り返す。
ちなみに、「アクエリアスはスポーツ時の水分補給に、ポカリスエットは体調不良時の水分補給に」ってごご存知でしたか??アクエリアスはクエン酸が、ポカリスエットは糖分を含んでいるからなんですって。
余談だが、相方がここで頭痛薬を飲ませてくれている。いわゆる鎮痛目的だったようだが、これは胃腸に負担が掛かるので良くなかったらしい。というか別に痛かったわけではなく、胃酸過多っぽい不快感がものすごく酷くて、しんどかったことをよく覚えている。
ベートーヴェン先生も真っ青なリピートをこなしていると、だんだん足先が寒くなってきた。
熱は37度台の微熱。そのせいで寒いのかな~と思いつつ、食欲もないのでウィダーインゼリーを食べて、今度はハイドン先生がお怒りになられるぐらいリピートしていたら、急に全身に猛烈な寒気が来てぐらぐらしてきた。もはやどっちから出そうなのかもわからないぐらい。
相方がずっと「救急車呼ぼう」と言ってくれていたのを「要らぬわ!!」と継承者ばりに強がっていたが、ここで相方が耐えかねて救急車を呼んだ。後でわかったけど、これが最後のチャンスだったっぽい。ここを逃すと輸血案件だったとか。マジ命の恩人感謝。
ちなみに救急車を呼ぶかどうかの判断は、相談できるダイヤルがあるらしい(救急安心センター)。そこに状況を伝えて、必要だと判断したらそのまま呼んでくれるらしい。
僕の場合は「黒色の嘔吐物は危険だ」とのことで、すぐに救急車で搬送されて入院になった。
帰宅したのが夕方で、救急車呼ぶまで8~9時間ぐらい。朝起きて違和感を感じてからは15時間ぐらいの計算になる。ちなみに救急車は3分ぐらいで来てくれた。凄すぎる。
■緊急入院(~18時間ぐらい)
・救急車初めて(2回目)。
・担架はマジで楽。
・救急の人たちの安心感が半端ない。
・意識確認と症状確認が多い。
・受け入れ先病院を探してくれて、そのまま搬送。
厳密に言うと救急車は初めてではない。
仕事帰りに泥酔して終電で転倒、後頭部を強打して脳震盪を起こしたことがあり、親切な若者3名に助けてもらったことがある。彼らが救急車を呼んでくれたのだ。もちろん何のことはなく搬送もされなかったが、降りた時に彼らはいなかった。とても感謝していて何かお礼もしたいのだが、どうやって探せばいいのかわからない。終電だったのに本当に申し訳ない。こんな大人でごめんなさい。
今回、歩行は出来たが担架で運んでくれた。重くて申し訳なかったと今でも思う。
症状確認はもちろんだが、意識がしっかりしているかの確認も多かった。同乗してくれた相方に聞きつつも、こちらにも名前や生年月日、今日の日付やら。気が動転してるとパニックになるかも。
受け入れ先が見つかると搬送されるのだが、そのまま緊急入院になることが多い。必要なものは誰かに持ってきてもらうことになるが、面会時間とかの関係ですぐにはうまくいかないことが多そう。救急車もすごく早いしパニック状態では難しいが、スマホや充電器、財布と替えの下着ぐらいを持っていると良さそう。うちは相方がパッと用意してくれてたので助かった。
病院に入った後は、救急医の人たちに引き渡される。
この人たちも落ち着いていて安心感がある。ドラマでもあったと思うが、こういう最前線で活躍する人たちには頭が上がらない。ここでもいくつか質問されたりしながら、ドクターの判断を待つ。
安心感なのか、ここらでは吐き気は治まっている。反面、下からはずっと出そうな状況で、正直言って漏れた。中年になってなんと恥ずかしいとも思うが、少し気を抜いたら自然に出てしまうような状況なのでご理解いただきたい。というか家でも既に2回ほど漏らしている。
ドクターが来ていろいろ話をしていると、「ちょっとお尻いいですか??」という絶望的お申し出があり、そのまま差し出す。ここで恥ずかしがってはいけないのだが、やんごとなき穴に指を突っ込んだドクターの「あ、確かに黒いな!?おっしゃる通りですね。あー黒い、おぉ黒いな!!!!」
という全力実況にむしろ笑えてきて、「ですよね!?黒いですよねー!?」とか言ってた。「あ、力抜いてくださーい??」じゃねぇよ。ちなみにこのドクターは質問にもテキパキ答えてくれて、とても頼りになる印象の良い人だった。
チョコボーイドクターいわく、「黒色は出血している可能性が高い」とのこと。僕は吐血と下血を繰り返していたので、貧血一歩手前だったらしい。目や足も白っぽくなっていて、もうすぐ倒れるぐらいだったとか。あの時の寒気も納得がいくというものだ。
入院するかどうかを聞かれて、僕が答えるより先に相方が「入院で」と答えてしまった。救急の人たちも「それがいいですよ」とのことで、そのまま救急病棟へ入院した。
搬送されてからは2~3時間ぐらい。相方は眠いだろうに、ずっと付き添っててくれました。
■入院生活
そこからは普通の入院生活。
症状が症状だけにおむつ生活を強いられたが、おむつはすごい。ここでも2回ほど粗相をしているが、「あっ!!!!やってしまっ…大丈夫だわ」という感じ。
看護師さんらも慣れていて、
僕「こんばんは。漏らしたんでおむつください」
看「はーい。パットもいる??」
というほのぼの日常会話が楽しめる。全然楽しくない。
看護師さんって激務だし、怖い人も当然いる。僕の入院先は基本的に伝達系統が良くないのか、引継ぎが多い割りに何回言っても要望が通っていないことが多かった。要はお風呂なんだけど、旅行最終日の朝に入ってからそのままで、しかも汗かきまくったり粗相したりしてるし、おむつは蒸れるしで最悪な状況だった。
2日間に渡って6回申し入れたが、「もう今日の枠空いてない」ということで絶望。明日退院やから我慢せぇや的な感じで言われて泣き寝入りし、相方が差し入れてくれてたボディペーパーとドライシャンプーで我慢。
悔しいのでジェノサイドおむつで仕返し出来ないかと考えていたが、状況を知った相方が激怒。どういう話し合いがあったのか、「特別に…」ということで入らせてもらえた。あの看護師さんの気まずそうな表情は忘れられない。っていうかやろうと思ったら出来るやんけ。
入院して間もなく、症状は改善してきた。
原因は胃カメラとかでないとわからなかったようで、僕の場合は緊急性無しと判断され、予約が後回しになってしまった。
「吐瀉物が黒色の場合は血液が反応している可能性が高い」という見解は変わらないが、CTスキャンでも出血箇所がわからなかった。嘔吐の際に臓器を傷つけてしまって黒色になるケースも散見され、それを疑っていたが、僕の場合は最初から黒かったので別の要因かもしれない。あるいは胆汁等の可能性もあるとか。だとしたら某ゾンビゲーム顔負けなぐらい胆汁吐いたんすけど。
ちなみに、赤かった場合には「反応する前に出てきている」ということでもっと上のほうというか、よりヤバそうな感じかもしれない。
いずれにしても胃腸に負担を掛けない目的で、飲み食いを一切絶って点滴生活へ。2日間だけだったが、どちらかというと空腹より水が飲めないことがつらかった。飲み込まなければOKなので、口をゆすいだりしてしのぐ。
しかし点滴はすごい。水分や栄養素を直接送り込んでくれているので、脱水症状にも栄養失調にもならない上に、体重はぐんぐん減っていく。こういうダイエット確立できないかなと思うぐらい。いや、きっと良くないからやめておいたほうが良いだろう。筋肉量も落ちるだろうし、体重が落ちるだけではダイエットとは言えない。
そのあとは三分粥から、ものすごくやわらかいお食事を開始。入院時から嘔吐はなくなっていたので、下から出るものがどんな感じかを確認していったというもの。
途中で「どんな感じか見たいので、トイレ終わった後に流さずに呼んでください」と言われたが、待ってる間も嫌だし早く綺麗にしたいという気持ちもあって完遂出来ず、写真を撮って見せた。ちなみに写真撮影そのものもすごく抵抗があって、ミッション終了後すみやかに削除した。
医療行為で仕方ないし、ドクターも好きで見たいわけではないことは当然わかっている。何度か指も突っ込まれているし、上述のおむつエピソード然り、自分は比較的オープンなほうだと自負しているのだが、なぜかこれだけは抵抗があった。まぁそんなことは言ってられないが。
そんなこんなで、お食事を始めても嘔吐したりせず症状の改善が見られたので、入院期間は3日間だけで終わった。緊急性無しと言われた通り軽症だったのだろうが、当の本人はいつだって重症である。思い返すとめちゃくちゃしんどかった。
しかし好意的に見ればこれ以上ないデトックスであり、体重は5kgほど落ちた。基本的に胃腸に負担を掛けるのは消化の悪いもの、特に揚げ物や硬いものらしい。好きなものなので完全に断つことことは出来ないが、これからは「揚げるより焼く、茹でる、蒸す」ということを少し意識しようと思う。そう考えると、和食って健康に近いお料理なのかもしれない。
■おわりに
一部悪口になってしまいましたが、もちろん看護師さんの中には親切な人もたくさんいて感謝もしています。邪推に過ぎませんが、上下関係とかで色々あって言いづらいとかもあるかもしれませんね。
親切で頑張ってくれている人たちが、足を引っ張られず働ける環境であればいいのになと思います。
他の病院ではわかりませんが、相方が持ってきてくれて助かった差し入れが多いです。ご参考に。
自分の身体はもとより、身近な人に多大な負担を掛けてしまいます。入院しないことが一番ですので、みなさんもお気を付けください。
おわり。
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