巣ごもりやテレワークに代表されるように、数年前と比較して我々の生活そのものがガラリと変容したように思います。そんな中で、体重増加や運動不足という新たな悩みを得てしまった方も多いのではないでしょうか。
まだまだ予断を許さない状況で色々な思惑があるとは言え、コロナ禍も明けたとされる今日このごろ。気分を一新してフィットネスジムをお探しではありませんか。
一時痩せたタイミングもありましたが、僕は人生の大半にわたって肥満体型を維持。数々のダイエットに挫折してきた、いわばプロダイエッターです。そんじょそこらの太りたてとは年季が違う。
僕が繰り返し失敗したダイエットは主にフィットネスジムですが、どこのジムでも独自の付加価値を出す企業努力に余念がなく、内容はそれぞれ異なります。
その中で共通項目と言える内容を抽出してみます。
■ウエイトトレーニング
・マッチョ多すぎ問題
・マシン占有し過ぎ問題
・滞在時間長くなり過ぎ問題
・自分を律せない問題
筋肉ダルマ達(すんません)がいるのはいいが、やたら休憩する奴が多い(インターバル長すぎ)。理論的なのか知らないが、ハイパー重量を数回持ち上げたかと思うと、プロテイン飲んだり上腕二頭筋撫でたり鏡をうっとり眺めていたり、はよそこどけや(すんません)。もちろん彼らにも権利はあるし怖いので文句も言えないが、僕みたいな初心者がマシン使えない問題は残る。その結果、自分の思いどおりにいかずだらだらしてしまう。
他のマシンで代替すれば良いが、興味ないし器具の使い方なんか覚えたくないもん、と自分に言い訳を述べる始末。お風呂入って帰るだけになり、間もなく会費を寄付するだけの状態に。
■ジムのプログラムレッスン
・陽キャ常連眩し過ぎ問題
・開始時間気にしすぎ問題
フィットネスジムに併設されてるやつで、だいたい常連で占有されていることが多い。団体で来て「かずさんこっちこっち~!!」とかやられたら疎外感半端ないし、かずさんがなぜ迷子になってるのかわからない。その上で「二人一組になって〜」とか言われたら吐きそうになる。
開始時間とかもあるが、早く行き過ぎて居場所ないところにキャッキャ聞こえてきたら目眩がするし、目立たない絶妙タイミングで入室したい僕みたいな陰キャは、それだけでストレス限界。耐えきれずにお風呂入って帰るだけになり、間もなく会費を寄付するだけの状態に。
■習いごと系(キックボクシング)
・古参初心者問題
・組手ごめんなさい問題
・開始時間気にしすぎ問題
こういうのはクラス分けされていることが多いはずだが、上級者がいつまでも初心者クラスでぶいぶい言わせてたりする。鶏口となるも牛後となるなかれってか??あ??そんな中で「二人一組になって〜」は地獄。文句言うにしても彼ら強いもん。焼きそばパンを買いにパシらされる未来が垣間見える。
それなりに頑張って通ったが、開始時に柔軟をしながら「あの人は単独っぽい」とかを見極めるスキルが上達した。これは仕事に役立つかもしれない、いや役立たないだろう(反語)。ってかそもそも知らない人相手だと、「迷惑かけてないかなぁ」とか気になって吐きそう。
嫌々ながらも続いたほうだが、ちょっとどこか痛めるとお風呂入って帰るだけになり、間もなく会費を寄付するだけの状態に。マジで怪我したことを契機に辞めた。
以上より、僕が続けられない理由は下記。
①長々とやらず、サクッと終わらせたい。
②知らない人と喋りたくない。
③「ここにいていいんだ」という安心感が持てない。
改めて見直すと、全て僕自身がヘタレ過ぎるだけですね。
でも仕方ない。そんな自分でも愛していきたいと思っていたところに、新しいジムの情報が飛び込んできました。
UBX(ユーボックス)
ひょんなことから2024年8月にオープンする西葛西店の存在を知り、通える範囲だということで見学を介して入会してみました。
「いつまでも学習せん奴よの」と言われそうですが、事前にUBXについて自分なりに調べたつもりです。まだまだ情報が少なかったのですが、実際に入会して3回ほど通ってよくわかってきたので、ここで備忘録を残します。
UBXが優れているポイントは下記。※TTP調べ
・短時間追い込み型
・開始時間を気にしなくて良い
・会員同士で組まなくて良い
・ゾーンに入れる
・実は緻密に管理している
これをひとつずつ深堀りしていきます。
■短時間追い込み型
MAX45分で終わる。というかそれ以上出来ないぐらいハードで、1回あたり約500〜700kcalぐらい消費している。メニューは3,000種類の中から日替わりで設定されマンネリ化しない工夫が凝らされているが、本部では「今週は体力づくり」「そろそろ筋力アップ」とか綿密に組んでいるらしい。どこの店舗でもその日のメニューは共通と聞いた。
プロのボクサーが共同創業者で、この人が超基本のワンツー(ジャブ+ストレート)でチャンピオンになったかなんかのやばい人らしい。基本に倣って「3分12ラウンド(+インターバル30秒)」を土台にしているので、フルで回っても約45分で完了する。ラウンド中は各モニターに流れているやばい人の見本動画を見ながら2つのメニューをひたすら繰り返し、3分経過の合図とともに次のラウンドに移るというサーキットトレーニング。そして12ラウンドのどこかでトレーナーとのミット打ちが計1〜3回、ランダムで発生する。トレーナー相手だから迷惑とか考えず全力で打ち込めるのも良い。彼らは常に1〜3人が巡回していて、困っていたりサボっていたりするとすぐに駆けつけてくる。そこで更に追い込んだり時には優しさを見せたり、絶妙に調教するというUBXホスピタリティを発揮してくれる(そんな言葉ありません)。
僕は初回、1ラウンド目から全力で挑んだら5ラウンド目で低血糖症っぽくなって吐きそうだった。絶食は絶対にNG、事前にバナナでも食べておこう。水も持参するが、ポカリスエット粉末等を溶いていると命拾いする。そもそも休み休みやって良いので無理せずに。
2025/1/13追記
トレーナー様とのミット打ちは計2回で、毎回ランダムではありませんでした。誤情報すみません。
ボクシンググローブを装着しているラウンドで発生するもので、2ラウンド目と9ラウンド目に行うのが原則のようです。混雑具合などトレーナー様の状況によってずれることもあります。時間も同じくで、短くて40~50秒間ぐらい、長くて1分30秒間ぐらいの体感です。
■開始時間を気にしなくて良い
もちろん営業時間中に限るが、時間を気にせず行って良い。到着したらトレーナー様が満面の笑みで出迎えてくれて、準備が整い次第適当なスタート位置を指示してくれる。結局、どこからスタートしても一周することに集中すれば良いわけで、これはサーキットトレーニングの大きな強みだと思う。
ちなみに、1ラウンド中に2つのメニューを交互に繰り返すので、二人一組で参加することも可能。そんなパートナーがいる奴はキャッキャウフフすれば良いわ。僕もいるもん。
ちなみに土足なのも僕としては良かった。ウェアを着たまま入室し、準備運動後にそのままトレーニング開始、終わったら即さよならが可能。もちろんトイレや給水機、少ないがシャワー設備もある。
■会員同士で組まなくて良い
これはマジで求めていたもの。もちろん喋って怒られるとかもないが、会員同士の組手とかがないので気が楽。
上述の通り対人ミット打ちはランダム発生するが、エンカウントするのはトレーナー様限定なので気遣いは無用。存分に相手してもらえば良い。
「ラスト1回!!」の後に「泣きの1回!!」が発生するのは、もはや様式美。
■ゾーンに入れる
たとえ僕のような陰キャでも、野生というものを内に秘めているものだ。
普段は「真剣になるなんて恥ずかしい奴じゃ」等の雑念が邪魔をして表に出てこないが、限界近くまで追い込まれて、且つ、他人のことを気にする必要が無い(みんなそんな余裕無い)環境なので、ナチュラルにゾーン入りすることが出来る。
たとえうまく出来なくても、真剣に取り組むことは何ら恥ずかしいことではない。全力でぶつかることは己の悩みを瑣末事だと気付かせてくれて、心身ともに少しだけ強い自分に生まれ変わることが出来る。要するにスッキリするわよ。
ちなみに、僕も含めて「明らかに運動してないやん」という肥満体型会員(すんません)もわりと多くて、心機一転してダイエットに取り組む初心者にも最適であることがうかがえる。あくまで自分が相手だからね。
■実は緻密に管理している
昭和の部活並みに追い込むように見えて、実はそう単純なものでもない。
入会時に用意されるもののひとつに「MyZone」という心拍数メーター的なものがあり、これを胴体にベルト装着することで、ジム内のモニターに「最大心拍数と比べて今は○○%だよ〜」が絶えず表示される。モニターにも記載されているが、だいたい80%台キープが重要っぽい。
お気づきの方もいらっしゃるだろうが、トレーナー様のアメとムチはこのMyZoneから得られる情報をもとに判断していて、ゆえにサボってたら満面の笑みで飛んでくるのである。便利になり過ぎるのも考えものだと言いつつも、己を律することが出来ない僕には不可欠なものである。同じような人多いんじゃない??
ちなみにこのMyZoneはスマホアプリと連携させて、その日の心拍数や運動時間、そして消費カロリーといったデータを蓄積してくれる。頑張った道のりが可視化されることは楽しいものだ。
↑一番左を見ていると、低血糖症でマーライオンしかけた思い出が鮮やかによみがえる。
■お兄さんがかっこいい、お姉さんが可愛い
断じて調教が進んでいるわけではなく、単純に健康的で素敵な人ばかり。
みんな底抜けに明るく前向きな言葉で励まし続けてくれるのだが、このおかげで最後の1回が出来たりして達成感もひとしお。これ、面倒見てるほうの大変さは想像つかないし、なかなか出来ることじゃないと思う。仕事終わりは反動で一言も喋らないんじゃね??と心配になる。
みんな若いのに、本当に尊敬する。そんな陽の気に当てられて、僕の陽キャに対する妬み嫉みが雪解けしてしまいそう。
かなり長くなってしまいました。
オープニング的な雰囲気もあって余計に入り込みやすかったとは言え、3回目でも楽しく通えていること自体が未知の領域です。これも惜しみない企業努力による付加価値なのではないかと。
月会費は2万円近く。薄給サラリーマンにとって安いものではないですが、逆に良い意味でプレッシャーになります。
怪我とかもあるのでなんとも言えませんが、このまま頑張って続けたいです。
おわり。
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