久しぶりに友達と遊んできました。
AM8時からUBXで追い込まれ、その後すぐに整骨院で悶絶し、泣きながら吉野家でごはんを食べるという充実した朝活をこなした後、昔からのフレンズと会いました。
彼とはおよそ1年ぶり。
一卵性双生児の双子弟と血液型が違うという、メンデル先生も真っ青の生ける伝説としてすくすく育ってきましたが、約40年経って間違いが発覚するという比較的軽めの十字架を背負った男です。
僕はそれを当事者の双子弟から「俺もAB型やってん…」と聞いたのですが、周囲からすると「でしょうね!!」という感じ。今年一番どうでもいい。
この一卵性双生児の双子弟と血液型が違うことが間違いだったフレンズとは、それこそ40年ぐらいの腐れ縁です。会っているとお互いに幼児逆行するのですが、いつの間にか2人の息子まで育てています。子どもが子ども作ってどうするんやと思っていたら、息子の話になると立派な父親の顔になりやがる。彼の変顔は昔から定評があります。
久しぶりに遊ぼうということで、とりあえず釣りしてからお酒飲もうぜということになりました。それにしても、世の中のおっさん達は友達と何をして遊ぶんだろう。
素晴らしき朝活ワークとお酒のことを考えると、集合はお昼過ぎ。
であれば手ぶらで行ける釣り堀でどうやという3秒で思いついた提案を、「めっちゃええやん!!!」と3秒で承諾してくれる、とても良い奴です。
それで行ってきました。

赤坂見附駅から徒歩30秒という、かなり尖った好立地。なぜここで釣り堀を⋯??
お手軽で最高ですね。コロナ前ぐらい、秋冬シーズンにはニジマスを放している稀有な都心釣り堀で、何度か利用させていただいていました。
よくあるヘラブナやコイよりも釣りやすく見た目も美しいのですが、都心で放流しているところは他に見たことがない。つまり、「釣りしてみたいけど、何をすれば良いかわからないの」という人をナンパするには最高の場所だったわけです。成功率はゼロです。


そんなこんなでここを提案したのですが⋯。
まさかの「ニジマスはいないよー」とのこと。もうやめてしまったのだろうか⋯。
とても残念でしたが、大鯉で狼煙あげてやろうぜと意味不明な意気込みと共に入場。
これぞ基本というハイパーシンプルな棒ウキ仕掛けに練り餌で、未知の大鯉に挑みます。

が、釣れない。
たまにアタリはあるが、うまくアワセられない。

フレンズが「相手のレベルが高いな⋯」とハードボイルドに呟きながらかわいいウグイを釣り上げる謎ムーブでボウズは免れましたが、それだけでは終われない。延長して撒き餌を打ちまくる必殺技「資本主義社会」を駆使して、ようやく釣り上げることが出来ました。

その後は四ツ谷に繰り出して居酒屋へ。
2軒目で事前説明になかった料金のプチぼったくりを食らいながら、楽しくごはんを食べて解散となりました。
気心が知れている友達は、本当に大事ですね。
「楽しめてるかな⋯」とか不安になって右往左往する必要が一切ない。「奴はどんな状況でも楽しめる」とわかっているし、そもそも変にお膳立てしようとする気遣いが逆に失礼、というか気遣われると気持ち悪くなって震えてしまう。
居酒屋で「俺ちょっとカレー食べるわ」とかも平気。なにがちょっとかわからんがめっちゃおいしかった。同時に頼んだバニラアイスだけが先に出てきたのは笑いました。
僕が楽しませるのではなく彼が楽しむ。彼が楽しませるのではなく僕が楽しむ。お互いにそうだという謎の信頼関係を、幼稚園時代から構築してきたのです。
初心者相手なら初秋のハゼ釣りを推しますが、急な思いつきでも行けてしまう釣り堀で、ゆっくり落ち着いて語らうのもおすすめです。
たまにはそういうお友達と、利用されてみてはいかがですか。
おわり。

